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2012年08月22日

Warbonnet Blackbird Hammock

先日のエルゴハンモックの記事ではちょいと興奮しすぎてしまったが、実は気になるハンモックはもうひとつありまして。

それがWarbonnetoutdoorsBlackbird Hammockというモデル。
写真を見た限りでは、ヘネシーハンモックをベースにブラッシュアップしたかのような印象をうける。

数年前にリリースされたようだが、日本語の情報を見つけられなかったので、オフィシャルサイトの内容を自分なりに訳してみた。
(日本語として読みやすくなるようにかなり意訳しているが、中には原文の語順などに沿って直訳調になっている箇所もある。いろいろ間違いもあるかと思うが、そのあたりはご容赦を)

Blackbird Hammock
特許出願中

 「ブラックバード」はヌカ蚊を防ぐための蚊帳を備えた「モスキートハンモック」です。本体サイズは「トラベラー」と同じく、65インチ×120インチですが、(トラベラーにはない)独自の特徴を備えています。身長6フィート8インチの方が快適に過ごせるようになっています。

 他の蚊帳付きハンモックではほとんど見られない「アシンメトリカル・レイ」を実現する大きな「フットボックス」、ちょっとした荷物を入れるための「シェルフパネル」(ストレージの欠如はハンモックにはありがちです)などの特徴があります。
 「シェルフ」の大きさは約2平方フィートで、ハンモック本体の縁から外へと張り出しています。シェルフは、ハンモックの内側からは見えない位置にあるため、初めてハンモックを使うときは存在に気付かないかもしれません。

 ジッパーはハンモック本体の片側全体にわたっているため、(蚊帳部分が)不要であればめくりあげたり、反対側に寄せてしまい椅子として使うこともできます。またハンモックを地面の上にセットしてバグビビィとして使うこともできます。

【注意】
(ハンモック本体の)生地は防水コートされていません。(ハンモックを地面で使うような)状況では特に通気性が求められます。防水コートを施すことで生地がかさばる、暑い、湿気がこもるといった点を考えてください。
 そこで2つの重要な理由からグラウンドシートが欲しくなるでしょう。ひとつは、ハンモック生地が防水加工されていないため。そして同様に重要なのは、生地を磨滅から保護するためです。
 ハンモックの生地はあなたの体重を支えているということを覚えておきましょう。タイベックは生地へのダメージを防ぐグラウンドシートにぴったりです。


 「ブラックバード」の両サイドには張綱用の「タイアウト」がそれぞれ1箇所づつ設けられています。これは、ハンモック内の空間を広げるとともに、モスキートネットが顔から離れるようにきれいに張るためです。
 さらにシェルフ側のポイントは、シェルフをハンモック本体から離すことで、(シェルフに入れた)重たいものが寝ているときに体に触れないようにします。
 これらのタイアウトは必ず使用しなければならないわけではなく、使い方によっては張綱を張らないほうが便利な場合もあります。

 「ブラックバード」には、シングルレイヤーとダブルレイヤーの2タイプがあります。
 ハンモック本体と一体の「リッジライン」(長さは100インチ)は本体に付属。ハンモックを吊るすためのサスペンションシステムは、ユーザーの好みによってお選びいただけます。
 付属の両開き式スタッフサックは、バッグに入れたままの状態からハンモックの設営を可能にします。また「ビショップサック」は両端のサスペンションを吊るしたままパッキングを可能にします。
 もしウェビングストラップ部分に樹液がついていたとしても、スタッフサックに(入れずに外側に)巻きつけておけば、ハンモック本体を汚さずにすみます。

 「トラベルソック」は「ブラックバード」と「トラベラー」のどちらにも使えるようにデザインされています。筒状の吹き流しにちなんで名付けられた「ソック」は高い通気性をもち、ハンモック全体を収納することができます。
 「トラベルソック」にはハンモック本体のほかに、アンダーキルトも収容できます。ハンモックとアンダーキルトを「トラベルソック」で包むことによって、外気温に対して15~20度ほど暖かくなります。
 「トラベルソック」はおもに冷涼な天候での使用を考慮し、ハンモックとアンダーキルトを、タープの縁から侵入してくる風や湿気から守ります。
 生地は耐風、耐水性を備えていますが、完全防水ではありません。軽度の湿気には耐えられますが、湿った雪やある程度の雨に対しては、小さなタープが必要です。

 体重に対してどのモデルがベストかを決めるには、Hammocks 101 セクションを参考にしてください。詳しい設営方法についてはセットアップセクションのビデオでご覧いただけます。


「アンシンメトリカル・レイ」というのはブラジリアンハンモックに見られる、ハンモックの中心線に対して斜めに寝ること、のようだ。

「タイアウト」はハンモックの両サイドを引っ張って空間を広げるための張綱用ポイント。

シングルレイヤーとダブルレイヤーの違いは詳しく説明されていないが、ユーザーによるレビュー動画を見たところでは、ダブルレイヤーのほうはハンモック本体の生地が2層になっていて、間にブランケットやスリーピングパッドを挿入できるらしい。

原文にも出てこないが、シングル/ダブルの違いのほかに、1.1と1.7の2モデルがあり、1.7のほうがより大柄で体重の重い人向けらしい。この点についてはHammocks 101のページに、自分に合ったモデルを選ぶための説明がある(ちなみに以前は1.0というのがあったようだが、現在はディスコンらしい)

「トラベルソック」というのはいちばんの謎で、おそらくオプションだが、商品ページや写真が見当たらない。アンダーキルトも含めてハンモック全体をカバーするチューブのようなものだと思う。

Setupのページに動画が公開されている。

上の動画はつい最近(12年8月20日)公開されたばかりなので(商品自体は2009年あたりに出ているようだが)、これからもいろいろ追加されるかもしれない。

こちらは、サスペンションシステムの違いについての説明。

ハンモック本体をウェビングストラップに結ぶサスペンション部について、ウーピースリング(Whoopie Sling)とラインストラップ(Line Strap)の2タイプがある。ラインストラップは普通に結ぶだけだが、ウーピースリングはラインが特殊な編み方をしてあり、ループにラインを通すだけでしっかり締めることができ、しかも長さの調節が効く。
ラインストラップのほうは、ウェビングストラップ側のみでの調整になるようだ。

ウーピースリングのサイト
こちらはウーピースリングの自作について紹介している動画。


この動画の最後にはスタッフサックに収納した状態も紹介されていて、サスペンション部分がスタッフサックの外に出ているのがわかる。


トラベルソックではないが、スピンドリフト ブリッジ ソックという商品もあるようで動画が紹介されている。




ハンモック本体の価格はシングルレイヤーが$165、ダブルレイヤーが$175で、1.1と1.7は同価格。
サスペンションについてはどうやら本体に付属のようで、注文時にどちらのタイプかを選ぶらしい(ただし選択項目にウーピースリングがなく、代わりにアジャスタブル ウェビング サスペンションとなっているので、詳細は不明。あるいはサスペンションについてこちらの誤解があるかもしれない)。

タープは別売りで、大小いろいろなサイズ・形状のものが用意されている。
トラベルソックは$85。ほかにもアンダーキルトやオーバーキルト、増量用ダウン、タープといっしょにパッキングできる、さまざまなサイズのスタッフサックなどがオプションとしてラインナップされている。

試しにショッピングカートへ入れてみたところ、Ship outside U.S.というオプションがあり、”Japan"を選んだ場合、送料$40がチャージされる。

というわけで、誰か買った人いないのかなあ・・・。



その他のレビュー動画。

要領よくまとまっていて英語も聞き取りやすい(SurvivalnewOnlineというサイトのコンテンツらしいので、ヨイショが入っている可能性はあるが)。



BlackbirdとTravellerの比較紹介


セットアップの紹介。両開きスタッフサックがよくわかる。


スーパーフライとBlackbird


1.1 ダブルレイヤーのレビュー。最後のほうでちらっとダブルレイヤーらしき構造がわかる。




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