2013年10月03日
Solo Stoveのディテールチェック!
さて、3連投の最後はSolo Stoveのディテール紹介。
これまでに自作した2次燃焼式ウッドガスストーブとの違いを考えてみます。
前のエントリでご覧いただいたように、こんな感じのポーチに入っております。
これまでに自作した2次燃焼式ウッドガスストーブとの違いを考えてみます。
前のエントリでご覧いただいたように、こんな感じのポーチに入っております。
見た感じ意外だったのが、ロストル(ニクロムワイヤー)から下がけっこう深くて、逆に一次燃焼室(燃料の枝を放り込むところ)が浅いこと。
、
この写真だと判りづらいでしょうが、
サイドからみると、エンボス加工されたロゴのちょっと下あたりがロストルの高さだと思ってください。
トランギアのバーナーを入れてみるともっとわかりやすいかな。
ストーブ本体の上端とバーナーの開口部がほとんど同じ高さ。つまり燃焼室の深さはトランギアバーナーの高さとそう変わらないということ。
サイドビューをもういちど見ていただくと、内筒の底は外筒よりかなり高い位置にあることがわかります。
また、自作ウッドガスストーブの多くは内筒の底に一次燃焼用の空気孔を設けているのに対し、Solo Stoveでは底に孔がないため灰が落ちません。
このふたつの効果で熱が外筒へ伝わらないというしかけですね。
浅い燃焼室だと大きな枝が入らないわけですが、かといって小枝ではすぐに燃え尽きてしまうんでどんどん放り込まなければならないというのを考えると、灰の掃除をせずにある程度の時間燃焼させるには灰受けの容量が必要で、なおかつ、溜まった灰がエアフローをじゃましないような構造といったところでしょうか。
内筒の底に吸気孔がないということは一次燃焼用の空気はどこから取り入れているのかというのが謎だったわけですが、現物を見るとロストルのすぐ下にスリットが空いているのがわかりました。
つまり、実際には内筒は上下2ピース構成で4箇所のリブで接合されているようです。
ある程度灰が溜まっても一次燃焼エアの供給を妨げないように、比較的高い位置にスリットを設けたため、その分だけ灰受けが深くなっているともいえます。また、ロストルが細いニクロムワイヤーなのは、灰を積極的に下へ落とすことで、燃焼室への一次吸気を妨げないようにしているのだと思います。
写真撮影後、すでに2回ほど市販の薪による燃焼テストをやってみましたが、自作ストーブ+枯れ枝での燃焼に比べると炎を吹き上げることがなくゆったりと安定して燃える傾向にあるようです。
自作ストーブは可燃性ガスが発生する音と二次吸気口から吹き出す炎で、ちょっとしたジェットエンジンみたいな雰囲気たっだので、それはもうエライ違いです(このおかげで五徳や風防が大がかりになりそうだったので、実用化を断念)。
ひょっとしたらロストルから下の容積が大きいのと、途中にスリットがあるため、一次、二次エアとも流速がさほど上がらずに、ムラの少ない安定した燃焼に役立っているのかもという気もします。
自作ストーブは内筒の高さ全体がヴェンチュリーで絞った煙突みたいなものでしたから、それが炎を吹き上げる原因だろうというところまでは考えていたんですが、燃焼効率を上げつつ流速は抑えられる構造を思いつけませんでした。
実際に製品化されたものを見るとなるほどなあ、と納得です。
ついでにいうと、ロストルワイヤーが載っている部分がわざわざフランジ状になっているのは、スリットから入ってきた一次燃焼用エアが当たることで中央までスムーズにエアを送ることを狙ったのではないかという気がするのですが、どうかな・・・(自作ストーブでは、燃焼室内にタンブルかスワールを作りたかったのですが、構造が複雑で手に負えないので諦めました)。
ちなみにSolo Stoveの外筒側吸気孔は直径13mm弱が13個。内筒の2次エア供給孔は約10mmが19個でした。
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この写真だと判りづらいでしょうが、
サイドからみると、エンボス加工されたロゴのちょっと下あたりがロストルの高さだと思ってください。
トランギアのバーナーを入れてみるともっとわかりやすいかな。
ストーブ本体の上端とバーナーの開口部がほとんど同じ高さ。つまり燃焼室の深さはトランギアバーナーの高さとそう変わらないということ。
サイドビューをもういちど見ていただくと、内筒の底は外筒よりかなり高い位置にあることがわかります。
また、自作ウッドガスストーブの多くは内筒の底に一次燃焼用の空気孔を設けているのに対し、Solo Stoveでは底に孔がないため灰が落ちません。
このふたつの効果で熱が外筒へ伝わらないというしかけですね。
浅い燃焼室だと大きな枝が入らないわけですが、かといって小枝ではすぐに燃え尽きてしまうんでどんどん放り込まなければならないというのを考えると、灰の掃除をせずにある程度の時間燃焼させるには灰受けの容量が必要で、なおかつ、溜まった灰がエアフローをじゃましないような構造といったところでしょうか。
内筒の底に吸気孔がないということは一次燃焼用の空気はどこから取り入れているのかというのが謎だったわけですが、現物を見るとロストルのすぐ下にスリットが空いているのがわかりました。
つまり、実際には内筒は上下2ピース構成で4箇所のリブで接合されているようです。
ある程度灰が溜まっても一次燃焼エアの供給を妨げないように、比較的高い位置にスリットを設けたため、その分だけ灰受けが深くなっているともいえます。また、ロストルが細いニクロムワイヤーなのは、灰を積極的に下へ落とすことで、燃焼室への一次吸気を妨げないようにしているのだと思います。
写真撮影後、すでに2回ほど市販の薪による燃焼テストをやってみましたが、自作ストーブ+枯れ枝での燃焼に比べると炎を吹き上げることがなくゆったりと安定して燃える傾向にあるようです。
自作ストーブは可燃性ガスが発生する音と二次吸気口から吹き出す炎で、ちょっとしたジェットエンジンみたいな雰囲気たっだので、それはもうエライ違いです(このおかげで五徳や風防が大がかりになりそうだったので、実用化を断念)。
ひょっとしたらロストルから下の容積が大きいのと、途中にスリットがあるため、一次、二次エアとも流速がさほど上がらずに、ムラの少ない安定した燃焼に役立っているのかもという気もします。
自作ストーブは内筒の高さ全体がヴェンチュリーで絞った煙突みたいなものでしたから、それが炎を吹き上げる原因だろうというところまでは考えていたんですが、燃焼効率を上げつつ流速は抑えられる構造を思いつけませんでした。
実際に製品化されたものを見るとなるほどなあ、と納得です。
ついでにいうと、ロストルワイヤーが載っている部分がわざわざフランジ状になっているのは、スリットから入ってきた一次燃焼用エアが当たることで中央までスムーズにエアを送ることを狙ったのではないかという気がするのですが、どうかな・・・(自作ストーブでは、燃焼室内にタンブルかスワールを作りたかったのですが、構造が複雑で手に負えないので諦めました)。
ちなみにSolo Stoveの外筒側吸気孔は直径13mm弱が13個。内筒の2次エア供給孔は約10mmが19個でした。
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Posted by Gizmo at 14:48│Comments(2)
│火遊び
この記事へのコメント
読んでみて、soloストーブの構造が一段と理解できました。底穴の無い内缶への酸素供給が、ちょっと不思議でしたら、仕組みがよくわかりました。自作したときの考えかたが正解だっったのが、わかりました。内缶にワイヤーを使用する意味も。灰が換気を妨げない配慮ですよね。
とても共感しました。
とても共感しました。
Posted by yassy588 at 2014年11月23日 02:08
コメントありがとうございます。
参考になりましたら幸いです。
これからたき火が楽しいシーズンですねえ~
参考になりましたら幸いです。
これからたき火が楽しいシーズンですねえ~
Posted by Gizmo at 2014年11月23日 10:01
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