単筒
二重構造のウッドガスストーブをかなり試してみたが、いまのところどうやっても炎が高くあがり過ぎる。
見た目は派手だし、シューッという燃焼音もカッコよろしいのだが、調理用と考えるとポットスタンドも含めた全体が大きく(というか背が高く)なりすぎて携帯には不適。
いろいろ考えたあげくに、オーソドックスなシングルウォールに方針転換することにした。
試験用に作った5号機のアウターチューブだけを利用して、そのまま単純な燃焼筒として使ってみると、炎の高さは抑えられて、なんというか、燃焼筒内をたゆたっている、みたいなイイ感じ。
これに気をよくして、こんどはポットスタンドを作り、湯沸かしテストをやってみた。
パイナップル缶の余った蓋をカットして3本足にしただけなので、形も高さもいまいちなのはわかっているのだが、逆に「どの程度ダメか」が、今後の手がかりになる。
燃料は例によって割り箸。14本を細かく折って平積みみたいに詰めてある。
いろいろな動画を見ていると縦方向に詰めている例が多いが、それだとどうも炎が立ち上がるのを助長している気がする。
燃焼テストはガレージのシャッターを開放してして行ったので風が吹き込んでくるが、炎は多少煽られるだけで、ポット(スノーピークのトレック900にアルミホイルでラッピング)の側面を舐めるような感じはほとんどない。
ときどき煙がでるがたいした量ではない。ポットスタンドの形状を工夫してチムニー効果を高めればもっと減らせると思う。
結局400ccの水を沸騰させるには至らなかったが、熱湯といえるくらいにはなった。
ポットを見ると、底にうっすらとタールが付着している。以前のテストでは底から側面までべっとりだったことを考えると、かなりの進歩。
タールの付着に偏りがあるのは、風にあおられたため炎が均等に当たらなかったせいだと思う。
基本的には、冷たい空気が触れるとタールや煤の付着が増えるようなので(ロケットストーブにも同様の現象が見られる)、全体をウィンドスクリーンでカバーすればもっと改善できると見ている。
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